角松敏生 SEA IS A LADY日記12

角松敏生

こんにちは、Takuです。5月が始まって2日目となりました。

今日も、角松敏生のメルマガ「拡散依頼」に応えて、予約投稿ですがブログ記事をアップしていきます。

段々、アルバム発売日とツアー初日を実感できてきたような気がします。

SEA IS A LADY日記12

みなさん、お元気ですか?角松本人です。

久々の全国ツアー&SEA IS A LADY 2017発売に向けての煽り!そしてツアー初日、神奈川県民ホール完売(まだチケットあるで・苦笑)目指して!に向けての特別プロモーション、「どうぞコピペして拡散してください企画」第11弾でございます。

さて、今回の SEA IS A LADY2017ですが、ここ数年のアルバム同様、超ロングセルフライナー、付いてます。

ただ単に聴くだけでは無く、様々なことを「考えながら聴く」、その指針になれるように、と、REBIRTH1の時に始めたのですが、スタッフにもお客さんにもことのほか好評(笑)で、もはや、私のスタイルとして定着しつつある、読むCD。

今回もキャンペーンなどで僕を知らない世代の若いMC、DJさんなどにとても面白がられております。(プロモーションコピーにライナーの抜粋などが付いている)同時にまた、様々な世代に僕を知って頂くという意味では非常に効果的であります。

アルバムの内容などに関して、もっとここでも書きたいのですが、CDライナーのネタバレになっては面白くありませんので、発売日までお待ちください。

で、過日ファンクラブの会報原稿が流出してしまい、その一端を見ちゃった方もいるのでなんとも言えませんが、「様々な想い」があっての作品ということはお分かりいただけると思います。

ちなみに、ロングセルフライナー、とファンクラブの会報原稿は全く異なります。また、取材を始めとする様々な場所でも、その想いを述べていますので、ここではこれを言う、ここではこれを言う、という配分が難しくてその加減に苦労しますね。

このメルマガでもいずれ、もうしばらくしたら、ここだけの、「SEA IS A LADY2017という作品について」の話も書きたいと思います。

例えば何故、オリジナルSEA IS A LADY の各曲に女性の名前が付いているのか・・・とかね(笑)

そういう話は5月10日発売以降に書くと思いますのでお楽しみに。

で、そうそう、各地で取材を受けていて、今更ながらに自分で、あ、そうだ!と、気づくことがあると、それがプロモーションの標語みたいになることがよくあるのですよ。

実は東北プロモーション中にふと口をついて出た言葉が面白くてね。

あ、これ使えるからいろんなとこで喋ろう、と思い、これから続くプロモーションでも同じことを言うと思います。

ま、プロモーションの大変なところはどこへ行っても大概同じことを訊かれるので、それを自分自身がヘタれず、飽きず、何度もお答えする!という根性が必要ですが、その時に、テーマなり、標語的な語りが見えると楽なんですよね。

そいうことは多々あります。で、その今回、気がついたキーワードですが、「おふくろの味」です。

おふくろの味は、どんな有名シェフが再現しても不可能、何てよく聞きますが、ありゃ、「想い出」という名の魔法のスパイスがかかっているからで、この呪縛を解くのは容易なことではできません。

実は音楽も同じで、やり直しやセルフカバーはオリジナルを超えられないと、よく言われるのに似ています。

その音楽を好きになったその時には、好きになった理由として、様々な背景が人にはあるのです。

年齢、環境、季節、恋をしていたか、いないか、とか、そういうものと、音楽のバイブレーションが一致した時、人は「その」音楽を好きになるのです。

これは、音楽の質とかそういうものだけに左右されるわけではありませんからね。音楽にも「想い出の音」という魔法が存在します。

よくセルフカバーとかリテイクとかの作品を出される方もいますが、あれって、なんか、余裕というか、自身の人気曲を今の別解釈でやったら、こんな感じになりました、いいでしょ?的な、ものを感じるんですよね。

過去のご自分にもある程度、満足されていての所作のように感じます。

僕の場合、本当に嫌だったのでやり直したいという、この情念に近い真剣さとは異なる軽やかさを感じますよね。

それを、四角四面に「やっぱりオリジナルの方が良い!」などと評論する輩がいますが、そりゃあんた、そのような作品はオリジナルを越えようという意識で作っているわけじゃないので、話が違います。

想い出のスパイスがたっぷり効いたオリジナルに叶うはずがありません。

ちなみに、僕は何度も言いますが、角松ファンの皆さんのキラキラの想い出が詰まったオリジナルを否定しているわけではなく、それはそれでお聴きください、それらが、あったからこそ今の自分がいるのですから・・・というスタンスが基本です。

それでも、それに納得するのではなく、あえて、本当はそんな綺麗なもんじゃない、本当にちゃんとやるのだったら最低でもこうあるべきだった、という、音楽家、人間角松の真実を伝えたいからです。それをファンの皆さんに理解されないままもし死んだら浮かばれませんや。

おふくろの味 だって、実は本当は大した味じゃないかもしれません。でも、それはそれで、唯一無二のものという価値はあります。

ただ、こう考えてみてください。そのおふくろが生涯現役で常に新しいおふくろの味を現役で連続で作り続けていたら・・・いやぁ、実際そんなおふくろさんがいたら嫁大迷惑、嫌な話ですねぇ~(笑)

まぁ実際はなかなかありえないですが・・・うーん、或いは、こんな感じかな?

久しぶりに会ったおふくろに、言った。

「あの時の味が忘れられないよ! あれ、作ってよ!」

「あんなものがいいのかい?」

「最高だよ、あれはおふくろしか作れない!」

「大袈裟だね、ちょいと待ってな」

「これこれ、この味!これが食いたかったんだ!」

「へぇ、そうかい。本当にそう思うかい?」

「ああ、マジだぜ」

「ふーん、本当は味付け変えてんだけどね」

「え!?」

「当たり前じゃないかい!母さんはね!生涯現役のつもりさ、今だって料理の勉強してるんだからね!日々研鑽さ!お前も研鑽しな!」

返す言葉もなかった

・・・的なね。

今でもSEA BREEZE 2016を買ったけれど封も開けていないという人がいると聞きますが、そういうオリジナル原理主義的な聴き方はある意味、ありがたいのですが、なんか、僕、まだ生きて今、必死で仕事してるんですけど、と、思うと、何か、そういうファンの方達とはリアルタイムヴァイブレーションが呼応していないようで、寂しくなっちゃう時もあります。

ま、こりゃ、仕方がないことで、聴きたい人は聴けばいいし、聴きたくない人は聴かなければいいし、というシンプルな結論に落ち着いてしまうのですが、わかって欲しいのは、僕が過去のやり直しをするときは伊達や酔狂でやるわけではなく、結構、命がけでやってますよ(笑)って話。

ある意味、オリジナルの何倍も苦心、腐心、工夫、しています。

今作もかなり自分をすり減らして製作したのでしばらくは過去のやり直しはしたくない(苦笑)ほどですね。なので、今作はできればみなさん、心して聴いていただきたいと思います。

ベテランアーティストがオリジナル作品をなかなか出さなくなりました。数字が読めないし、良いものを創ろうとすればするほど損をする、今や大衆音楽はそんな感じなので、仕方がありません。

そんな中で僕のような考えは「考え損」なんですが、次こそオリジナルを作るモチベーションをなんとか蘇らせたいものです。

そのためには、何としてでもこの全国ツアーを成功させなければなりません。

皆さん、応援よろしくお願いいたします!目指せ!初日完売!(苦笑)

では、また!

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「TOSHIKI KADOMATSU Official Mail Magazine Vol. 263発行」より転載

角松敏生

Posted by Taku