角松敏生 Breath From The Season 2018日記13

2018年5月14日

こんにちは、Takuです。

今日の札幌は低い雲が立ちこめていて、午前10時台くらいまでは霧がかかっていました。11時台に入ってきて、遠くの景色が少しずつ見やすくなってきた印象はあります。

札幌の西隣、小樽市のパノラマカメラの映像では少しばかり晴れているようなので、何とか札幌でも、夕方前くらいでもいいので晴れ間があるといいなぁなんて思っています。

さて、角松敏生のメルマガ企画をお届けします。お昼前の着信だったので少し驚きながらもアップしていきますね(^o^)

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Breath From The Season 2018日記13

メルマガ会員の皆様、ごきげんいかがですか?お久しぶりです。角松本人です。

ご承知の通り、新譜Breath From The Season 2018の発売、及び5月からのツアーが迫ってまいりましたので、昨年同様、煽り!(笑)をしたいと思います。

本人責任編集(笑)のプロモーション日記、リハーサル日記等々、不定期でこのメルマガにアップしたいと思いますのでお楽しみください。

なお、本文はプロモーション目的の拡散を視野に入れておりますので、転載は基本自由ですが、その際に会員制無料メルマガからの転載であることを、ご明記ください。

転載であることの明記なきものについては明らかに悪意のあるものと判断致します。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

頑張れ大阪、頑張れ大阪!

てことでいよいよ初日が近づいてまいりました。あと、200ってとこですか。

しかし、なんですな、200人の方を集めるというのは大変なことです。

やれ何万人という動員ができる興行の話がよくニュースになりますが、そう言う情報を聞くとつい人々は麻痺してしまいがちになります。(僕はひたすら羨ましいですが・笑)

例えば、とある小学校の全校生徒が300人と聞きますと数百人という数字がどれだけ重みがあるのかと感じます。

特に私の場合、本当に音楽に興味があって音楽を聴きたい人々が中心なので、その温度の重みたるや、ということを感じます。

なので、後200人、これは、私にとって後20000人に匹敵する大変さなんですな。

さぁ、ツイッターなどでもうご存知の方々も多いかと思いますが、今ツアー、西を固める、管楽器担当、同志社大学のメンバーとのリハーサルをしてきました。

東京からは、サックスセクションリーダーの本田雅人さん、トランペットセクションリーダーの鈴木正則さんが参加。

私が製作した、カラオケをバックに演奏してもらいました。

感想は、「素晴らしい」です。精度はまだまだ詰めなければなりませんが、今後、本番までの間に彼らがどれほどの努力をしてくれるかは、今リハーサルの後の懇親会で語り合えた感触からも伝わります。楽しみです。

有名な、ビッグバンドのコンテスト、山野楽器さん主催の全国大会があるのですが、同志社はその常勝。

しかし、彼らは、いわゆる大学の軽音楽部で、その部活の一部に過ぎないのだそうです。その一部が、ビッグバンドとして特化し、常に精度の高いレベルを継承していることは驚愕です。

例えば、ミュージシャン出身のカリスマ顧問みたいな先生教授の存在を想像してしまいますが、そういう人の元で成り立っているわけではないようで、高校時代ブラバンなどで高い技術を研鑽した生徒が自然と集まり、それらを自然と束ね、継承している、といった体なわけで、本当に稀有なものです。

今回は二回生から三回生までのメンバーで、現在の生え抜きらしいですが年齢は、20歳から23歳。

東のチームが新卒業生中心なのに対して彼らは現役です。

さらに東のチームはいわゆる音楽大学出身で、4年間みっちり音楽に特化して学び、本田くん主催のビッグバンドのメンバーに仕事としても携わった経験者たちでもあります。

そういう意味で、一般学府の大学における部活の生徒さんたちという括りには、多少の不安は正直ありました。

しかし、今回のリハーサルで感じた彼らの熱意や、好奇心、向上心は素晴らしいものがありました。

一曲目のLADY OCEANを演奏し終わった後、鈴木さんが、「いやぁ、ちゃんと勉強してくれているねぇ、ホッとした」と、おっしゃってくれたのは幸いでした。

だが、まぁしかし、私の3時間に及ぶライブは体験してみなければわかりません。

実際、今回も、4時に始まったリハーサルが終わったのが8時過ぎ、その間ほぼ吹きっぱなしで、さすがに後半は、へたりも見受けられました。

いや、しょうがないでしょう。うちのライブは、過酷なんです。

さらに初日の緊張感!

リーダーが鈴木さん、本田雅人、中川英二郎、本邦トップクラス。

さらにさらに、大阪は、アロージャズオーケストラから宗清さんはじめとする4人の強者がゲスト参加するんですからね。

これは20そこそこの若者にとっては大変です。

もちろん、貴重で楽しいでしょうが、重圧に負けたら管楽器は終わりです。何しろ、呼吸ですから。

まさに、「BREATH」です、一瞬の緊張や、萎縮、戸惑いはミスに直結します。アスリートと同じです。

そんな本番の体験を経て、彼らがどう成長するのか楽しみです。

リハーサル後の懇親会で彼らに僕はこう言いました。

「しんどいだろうけど、お客さんを目の前にしたら、そうは言ってられないよ。というか、きっと盛り上がるよ、君ら自身が。今回はコンテストじゃない。相手は審査委員ではない。お金を払って自分の居場所を買ってくださったお客様です。おまけに、僕のお客さんは音楽に厳しいから、出演者の誰かがミスをしたら気づく人が必ずいるだろう。とはいえ僕のお客さんは僕を見に来てるから、僕さえ頑張れば納得してくれるかもしれない、でも、それじゃぁ、悔しいだろ?」

そう言うと、最年少のトランペッター男子は「はい」と、うなずいた。

「責任者は僕だ。最後の責任は僕が取るから、あとは思い切り演ってくれ」

・・・てなことを、言ってる自分に「お前は高校野球の監督か!」と、突っ込む心の声がした。

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「TOSHIKI KADOMATSU Official Mail Magazine Vol. 296発行」より転載

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Posted by Taku