角松敏生 Breath From The Season 2018日記5

2018年4月25日

皆さん、こんにちは!Takuです(^^)

ここ数日の道内は天気が変わりやすく、上昇傾向にあった気温も平年並みくらいに戻りました。

週末くらいからは天気が回復していきますし、徐々に桜の開花を迎えるので、北海道の春はどんどん進んでいるといったところです。

さて、角松敏生本人の責任編集によるメールマガジンが本日届きましたので、拡散企画をお届けしますね♪

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Breath From The Season 2018日記5

メルマガ会員の皆様、ごきげんいかがですか?お久しぶりです。角松本人です。

ご承知の通り、新譜「Breath From The Season 2018」の発売、及び5月からのツアーが迫ってまいりましたので、昨年同様、煽り!(笑)をしたいと思います。

本人責任編集(笑)のプロモーション日記、リハーサル日記等々、不定期でこのメルマガにアップしたいと思いますのでお楽しみください。

なお、本文はプロモーション目的の拡散を視野に入れておりますので、転載は基本自由ですが、その際に会員制無料メルマガからの転載であることを、ご明記ください。

転載であることの明記なきものについては明らかに悪意のあるものと判断致します。ご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

さぁ! 4月25日、やってまいりました発売日。今日は生放送などラジオゲスト&紙取材。発売日ですからね。僕はやはりラジオ中心なので、ラジオをお聴きの方は是非。

とはいえ、今やラジオは全国で聴けるメディアですのでコアファンの皆様はお楽しみいただけると思いますが、毎度思いますが、昔聴いてたけど今聴いちゃいない、みたいな人たちがわんさかいるわけで、そういう方々の掘り起こし、というか、そういう方々に音楽を能動的に聴く楽しみを思い出していただく運動は、非常に重要なので、細かいメディアでもしっかり出られるところは出る、というのを基本で頑張っています。

しかしまぁ、最近は、専門誌からのお声がけが多いですわ。あと、業界内部からの賞賛のお声とか。知る人ぞ知る系と言いますか、その方々の個人的音楽的趣味としてね(笑)ありがたい話ですが、なのでメジャーなタイアップがある!っちゅう訳でもないすね。(苦笑)

相変わらずタイアップ担当の人が、一生懸命テレビ局系の出版社などを回ってくれたりしますが、新曲ないの?新曲?新曲ならコンペ乗せてもいいけど、と、相変わらずつれないお返事ばかり。

エンターティメント業界はお金とそれに付随する利権、政治(大手プロダクション、大手メディア、大手広告代理店などの)が強い世界で、楽曲の質が良いの悪いのは関係ない世界でね。ガバナンスなんてものはあってないようなもの。

例えば旧曲でもいいものなら「このタイアップのイメージに合うから素敵じゃない!?」なんてことはほとんど、と言っていいほどありません。

「これ、もう前に出てる曲でしょ?出版権、どこどこでしょ?じゃぁなぁ・・・うちが持てなきゃなぁ、無し!、まぁ、知る人ぞ知る人だし、若くないし(笑)」てな案配。

出版権に手が付いていない新曲のみがタイアップコンペに出しやすいですね。僕も無作為に新曲いっぱい書いてコンペ用にストックしといてくれ、なんてよく言われますよ。使われるか使われないかわからないけど・・・と。

それって結果捨て曲になっても作れって話です。ま、こりゃぁ今、若手でもベテランでも似たようなもんですがね。良し悪しは別として我々が生きていく上で、大切な話でもあります。ちょいと悲しい話ですがね・・・

たまに様々なアーティストの旧曲がCMやドラマに使用される場合もありますが、相当強力な政治力が働いた場合、もしくはTV製作会社の強い意向があった場合のみ。タイアップにおける奇跡的な例としては NHKみんなのうた、で流れた「WAになって踊ろう」。ですな。

番組にあまりにも多くの反響があったため、五輪委員会が、もう、メインテーマすでに決まってるけど、これも加えてもいいんじゃない?という意見が噴出。五輪には定番のメディアや広告代理店の利権戦争をよそに、委員会の意向により特例でマスコットキャラのスノーレッズのテーマソングということで滑り込みました。

その後の認知度はご存知の通りですが、ありゃ、長野五輪のメインテーマではなく、政治をぶっ飛ばした人々の声の力で公式ソングの一つに滑り込めたサブテーマ曲の一つなのです。公式ではありますが、メインではありません。

さらに長野の現地スタッフや選手たちの間で愛されたそうです。アガルタバージョンの方がね!(笑)そんな経緯があり閉会式にまで招かれました。

このケースのように楽曲の力と聴衆の声で選ばれるなんてことは、現在の利権の塊のような五輪ではほぼないでしょうなぁ・・・。

思えば思うほど、ありゃ奇跡だったね。仕方ないですよ。音楽の消費形態も変わったし、何より日本の音楽業界もビジネス。市場がガラッと変わってしまいましたから。

ビジネスにはメインとニッチがあってせめぎ合いますが、経済、政治力、権力がものを言います。広義の意味での権力は意味があって存在するから僕はある程度認めますが、音楽の場合、権力中心で動かされると、なんだかつまんない、ちゅうのはありますね。

メジャーな物がみんな同じに聴こえてしまう。とはいえ音楽で権力持った人の中にも一生懸命努力して権力を勝ち得た人たちもいるので、売れてて当然!と思う人もいます。

しかし、そうじゃないなぁという人もいる(笑)ってだけの話ですがね。ちなみに僕は自分がしんどくても一向に気にしません。

周りが、もっと評価されてもいいのにと言ってくださるのはありがたいですが、僕はきっとそういう人ではないのです。

好きな人がそれなりに相当数いるならその人たちのために演り続けられればそれでいいのです。曲がりなりにもこうしてCD出してライブやれてるんですから。幸せですよ。

ただね、メディアから発せられるものが、正真正銘価値あるものかというのは、正直判断しづらくなりました。それに関して意見を求められると一番困ります(笑)

玉石混合かな。今の大半の聴き手が相手だと宝石でも石ころでもどちらでも運と縁があれば金になる、と言う訳ですわ。いや、聴き手を避難している訳じゃござんせん。内容はともかく「企画」ちゅうのもあるしね。

なんとなくいいから受ける。で、今はいいのですよ。それでカラオケでわ~~って歌って幸せならみんな幸せなんですよ。

でも、きっと音楽としては長命ではないんでしょうね。そのひとつひとつが。当のアーティストが加齢を経ても劣化しても、それを支える顧客の温度が下がらない、というのがアーティストにとっては肝要なのでしょうね。なんにしても、そういう世の中なのだからね。それでいいのですよ。

ちなみに、僕も、石ころで儲けたい!とは、思います!まじ思います!(笑)しかし辛いところで、僕のお客さんは、まだまだ宝石(玉)と石ころの違いが解る人が多くて大変です(笑)

手を抜こうもんならすぐバレる(笑)ま、こちらも手抜きをしたら気持ち悪くて夜も眠れませんが。だから毎回真剣。

誤解のないように言いますが、世の多くが手を抜いてて真剣じゃない、ということではありませんよ。

私の場合、昨今のやり方ではやらないような、面倒くさくて、滅茶苦茶手間とお金がかかることを未だにやらなきゃいけないという意味です。

そうしないと角松ブランドのお客様は納得しません。そういう顧客の存在は本当に有り難いことなのです。大変ですけど(笑)

もちろん、我がスタジオには今のトラックメイカーのガキンチョどもが涎を垂らしそうな最新機器や音源ソフトが沢山ありますので、今風のサウンドを安価に作るなんてのは朝飯前後(笑)です。

たまに、娘のダンスの練習用にオリジナルで打ち込みEDMとかテクノとか HIOHOP作っちゃ遊んでますが(笑)んなもなぁ、作っても僕のファンにとってはシャレにしかならんのでね(笑)

何しろ、コンピューターの時代だから、昔でいう洋楽(死後)的な音なんてないんですよ。今は音楽を作る環境が全世界一緒なのね。統一企画。目指す新しい音なんてものは、民族、伝統音楽を含めて、ない、と私は考えています。

だから若者は仕方なくアナログな過去に回帰するような現象を起こすのです。言うなれば、人肌のものをいかに、アーティスト各々が自分らしく作るかってのをやらないと、色の違いはなかなか出せません。

てな訳で、もう、15年も前にそのことに気づいて、腐心して頑張ってきたわけです。そこで行きついたのが、今作。

4年前、恐る恐る、ジャズのベテランであるアローさんのお誘いにお答えして自分の曲のジャズ化に挑んだけれど、そういうトライアルというのは、幾つになってもやるものだなぁ、と思いました。

今作は、今年58歳、いつ鬼籍に入ってもおかしくない年頃に片足突っ込んだ私のある意味の決意表明。次があるかわからない、1年先があるかわからない、でも、ここから、新しい、次、行きます。という表明です。

隅々まで、丁寧に作り上げましたこの音を、どうかしのごの言わずにお楽しみください。絶対、いいと思います。少なくとも僕は気に入っています。お買い上げの後、気に入らなかったら、無言で捨てるなり売るなりしてください(笑)有無を言わさず、ご批判無用ね。

いい!と思っている人たちに失礼だからね。いちいち批判気にしたら、そのうちこちとら寿命がきちまぁな(笑)私は、「いいね!」しか、興味ないです(笑)

この歳になって自分の創作物の評価に一喜一憂するようなら死んだほうがマシだっての(笑)

だって、一生懸命作ったんだもの。沢山のことを考えて作ったんだもの。無軌道に、「なんか面白ぇから」何て思いでは作ってませんや。誰にも文句は言われたくないですよ。僕には時間がない。

例えば今後20年命の保証があったとしても、あっちゅう間ですから!今作を評価してくださった方々には海より深い感謝を。しかしねぇ、残るのは結果だけだ。結果が良くても悪くても、往くしかないですから。どうか多くの方々に聴いていただけますように。損はさせませぬ。

そして!ライブ!動員、よろしく!それも大事!みんなが、知ってる定番ばっか、やりますよ~~(笑)

今作は、この編成でなければ表現できないアルバムです。当然、これを引っさげてのツアーとなればこの再現を目指しますので総勢17名のバックミュージシャンを引き連れてのツアーです。

これは、空前絶後、2度3度はない一期一会のライブです。今後始まります全国ツアーは、是非!見に来てください!CDお買い上げの皆様、総員出場!でお願いいたします。まさに、万難を排して参加していただきたいツアーです。

1箇所見られたら、はい、満足、というものではありません。1箇所しか見られない方は、絶対後悔ものです。最低でも2箇所、ご覧になることをお勧めします。

中野は結構もう残席わずかですが、その他、地方はまだ全然大丈夫よ!(苦笑)どうか、この貴重なライブにご参加を!

よろしくお願い申し上げます。

角松敏生

【TOSHIKI KADOMATSU Official Site】
http://www.toshiki-kadomatsu.jp/
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「TOSHIKI KADOMATSU Official Mail Magazine Vol. 288発行」より転載

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Posted by Taku