角松敏生 SEA IS A LADY日記4
こんにちは、Takuです。今日はこのブログ記事で締めます!
いつもの、角松敏生のメールマガジンの「拡散依頼」となります。
角松敏生の今回のツアーは、初日が5月12日(金)に神奈川県民ホール(横浜市中区山下町3-1)となっております。
チケットの発売情報は、角松敏生の公式サイトに掲載されているお問い合わせ先で調べるのが確実です。
それでは、メールマガジンへの内容へと進んでいきます。
SEA IS A LADY日記4
皆さんごきげんいかがですか。角松本人です!
久々の全国ツアー&SEA IS A LADY 2017発売に向けての煽り!そしてツアー初日、神奈川県民ホール完売(まだチケットあんで)に向けての特別プロモーション、どうぞコピペして拡散してください企画、第4段でございます。
ツアー初日まで書くぞ~の意気込みではありますが、ひとまず、今回はギターインストアルバムなので、マニアックなギターネタなどが中心となるはず・・
というわけで今回、初めてレスポールを購入したくなった私は、レスポール探検隊を結成して神田神保町の楽器屋街の迷宮に突撃するのであった、というお話からまず、この日記シリーズ始まっております。
この日記、ちゃんと続けて読まないとちんぷんかんぷんになる人もいると思うので、拡散してくださる方は歯抜けのないよう毎回しっかり更新してくださいね(笑)
また今後は、ライブに向けてのネタバレギリギリの情報など、お伝えしていきたいと思いますので、お楽しみに。
さて、レスポール探検隊報告その2でございます。
渋谷クロサワ楽器の「I」氏という心強いガイドを得た我々は、4月13日、いよいよ神田に向けて出発した。
マネージャーMr Kの運転する我が社用車、トヨタアルファードに、僕のギターテック、松山隊員を乗せていざ。鈴木英俊隊員は現地合流となった。いいものが捕獲できたら、一杯おごるから電車で来てね!と言っておいたので。
そして「I」氏との約束時間ほぼ定時に現地到着。鈴木隊員に電話をすると「すでに到着しております。坂の上からしらみつぶしに楽器屋パトロール中です」と。ううぬ、見事じゃ。
百戦錬磨のギターキッズ、こんな機会もめったになかろうから。研究熱心な人である。そして僕らはついにやってきた。
駿河台下の交差点にそびえ立つ迷宮、クロサワ楽器G-club。
窓の少ないそのビルの壁にはドドーーーン、とギブソンギターが描かれている。こりゃどんな素人が見てもわかる、ギターを売ってるお店(笑)
ほ~~、しばし隊員たちと見上げる。3人の隊員を従え、今回レコーディングに使用した鈴木くんの個体、映像ディレクターS氏所有の90年代製と思われる個体、(いずれも細身のネック)をレファレンスとして持ち込んだ。現在のつるしと比較しようというわけだ。
さらに、最近レコーディング、ライブで使用しているフラクタル2を持ち込み、
うわ~~、ギター、ギター、ギター、当たり前じゃ、ギター屋じゃ!と、一人ツッコミしていると、隣で鈴木隊員がボソッと「いい眺めですねぇ~」やはりキッズ!
ふと見ると「I」氏がいない。いきなりガイドのお出迎えを期待していたのだがちょっと不安になる。レジにはどう見ても若い男子店員。
ひとまず、マネージャーMr K に、訊いてもらう。すると「I」は渋谷店のものでうちにはいません・・・の回答当たり前じゃ!知っとるわ!と、心の中でつぶやく。
ますます不安、そして、再度確認してみてもらう。すると、「あ、すみません、お二階の方へどうぞ」と。
見ると1階は比較的安価の製品を中心にカジュアルに展開しているフロアで、高級カスタムコーナーは二階にあった。あ、そうなのね・・・めったに楽器屋こない連中はろくに店内表示も見やしない、ある意味、量販店ど素人野郎たちなのであった。
だだだだ~、大きな足音とともにインディオ・・・いや、渋谷店の「I」氏が、失礼いたしました~と、二階から階段で駆け下りてきてくれました。
その時の私の安堵感たるや筆舌に尽くしがたいものがあったのは容易に想像できますでしょう。アマゾンの奥地に分け入る手前の村で待ち合わせていたはずの現地ガイドのインディオが来ていない!途方にくれる探検隊!
そこへ、「ホンニャマニ~、ホレラ~」と、遅れてやってきたガイドの姿を見て、隊員全員がおお~と、感嘆する、まさに川口浩探検隊さながらのシーンであった。
そして、いよいよその現地、二階へと向かう。フロアーに入るとまず最初に、目を引いたのが、博物館の陳列ケースのようなガラス張りの展示、1950年代製のFENDERストラトキャスタービンテージ。
それはまさに、楽器というより骨董品であった。どう見てもリアルプレイユースの状態ではないが、当時のまま何も手が加えられていないのが、ビンテージの重要さである。お値段、400万円なり。
思わず、心の中で、ひえ~~いらねぇ~~とつぶやく。そこから新たな価値を生まずにただ眺めているだけの代物はプロには不要じゃ!負け惜しみ半分。
しかし、ここはG-club東京!ギブソン専門店なはず!いきなり何故!FENDERが!はてな?はてな?
ま、細かいことは気にしない、それ、ワカチコワカチコ(あの人どこ行っちゃったんだろう・・・割と好きでした)
まぁ、その、アバウトさというか、マニアユースというか秘境の入り口にふさわしい、まさにインディージョーンズ並みの謎かけではないか! GIBSONの店に FENDER!まぁ、いいや。次!
てことで、我に帰ると、鈴木隊員はもう既に一歩先に。「角松さん、これですよ、これ、」
見ると、「I」氏がうやうやしく持ってきてくれた一本。
それは、昨夜、鈴木隊員が僕の欲しいスリムネックの極上品情報として教えてくれた、エリック・クラプトンの責任編集モデル。
クラプトンが一本一本試奏して、世界に50数本しかないと言われているレアリイシューの中の一本であった。
しかし、鈴木隊員の情報では、クラプトンのサイン入りのものが200万円と云うことだったので、私の予算の倍を超えるので、そりゃなし!と思っていたのだ。
だが、「I」氏の持ってきてくれたものは、150万!「I」氏は僕の欲しいスリムネックでも極上のものを、そして予算に見あったモノをということで、まずいきなりバズーカかましたわけだ。
うう!思わず、ひるむ。何故だ、何が違うんだ!この50万円の差は!それはすぐに理解できた。サインが入っていないのだ。個体はちゃんとした責任編集モノだが、サインがないから50万安い。
う~~アメリカさんのやることは、テキトーなのか、狡猾なのかよーわからん。クラプトンのサイン、50万円もするんだぁ・・・俺のサインいくらだ?などと寂しい計算をしてみる。
とにかく、何しろ、「I」氏の教えてくれた通り、弾き倒して調べまくって、自分の欲しい一本に出会う!のが、目的。ひとまず、弾いてみようじゃないの!
構える。ううん。ギターは重い方がいい、という派閥と、軽い方がいいという、派閥に分かれるらしい。わしゃそんなんどうでもよくて、いい音がして軽い方がいいに決まっとる。肩凝らんもん。
持ってみると重さは重くもなく軽くもなく。ネックは・・・これは実は、先に言っておきますと鈴木くんの個体を超える細さのものは最後まで見つからなかったんです。
それでも、自分の楽器がほしい!ので、自分の理想にあった細さを求めてみた。
このクラプトンモデルは、いうほど細くはないのだけれど、さすがに、生音で鳴らしただけで、響きが伝わってくる。いい木を使っているというのはすぐにわかる。生音で弾くこと、15分、おっとっといけない、初めからこんなにハマっちゃいかん。
とにかく、鳴らしてみよう。僕は、ジミーさん(ペイジ)のようにバクバクロックがやりたくてレスポールを購入するわけではないので、アンプはクリーントーンがしっかりチェックできるようにFENDERのものを用意してもらった。
さらにそこに、フラクタル2をかまして、ラインとアンプ、両方の鳴りをチェックするという体制で臨んだ。いや、さすがに値段だけの存在感の個体。うーん、150万かぁ。欲しいなぁ~これ。
しかし、予算は、100万ちょっと。ちょっと?ちょっとって、これが難しい。ちょっとの幅ってどれくらいなんだ?
実は、この買い物の前に、月例会議で税理士さんと、まぁ一応家内にもでっかい買い物します、て相談しまして、奥さんはそりゃ商売道具だからいいものだったらねぇ、と、言ってくれましたが、税理士さんはうーん、会社経費はないすね、個人でお願いします、と。
あ、そうすか、てなもんで、じゃァ、どんくらいかなぁ、と聞いたら後は角松さんがお考えください、との回答。ウワァァァァ、どうしよう。
まず、財布に100万は入れておいていいんじゃないですか(例えね)
ということで、そこからの誤差は私の胸先三寸!そりゃさぁ、所帯染みて悪いけど、子供が4月から小学2年生すよ。
親父は、まだバリ働かないと、ビシバシこれからも物入りになるわけでさ。商売道具買ったら、その10倍稼がにゃならん。
現実とロマンの間っつうのは人間を哲学者にするねぇ・・・しみじみ。あ、また話が逸れましたね。
そんな逡巡をしながら、入り込んで弾いていると「ん?」8フレットの1弦2弦あたりで弾くフレーズに独特の詰まりのようなものを感じる。
あれ?何度試しても、それは僕には詰まって聴こえる。誤解のないように、言っておくが、これは僕の好みであって、逆にそれがいい!という人もいるのだ。だから不良品というわけではない。
ここがつるしのギターの難しいところだ。「I」氏に聞く。
「詰まってるように感じるんですが、こんなもんですか?」
「I」氏「うーん、好みですよね、あと個体差」
く~~、やっぱそれ?つまり自己責任ですよね~買う方の。わーかった、わかった!よし!
これにひとまず固執するのはやめよう。どんどん持ってきてくれい!はい!次のやつ!
いよいよ、我々は、レスポールの迷宮奥深くに入っていくのでした。
続く・・・
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「TOSHIKI KADOMATSU Official Mail Magazine Vol. 253発行」より転載
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